建物の改修工事や解体工事を予定している法人や事業所では、アスベスト調査が必要となる場合があります。しかし「どのアスベスト調査会社に依頼しても同じ」と安易に選ぶと、追加費用や工期の遅延につながる場合もあります。本記事では、後悔しないアスベスト調査会社の選び方と、依頼前に確認したいポイントをわかりやすく解説します。
目次
アスベスト調査会社選びで後悔しやすい「5つの盲点」
アスベスト調査会社を選ぶ際に、費用が安い・対応が早いといった理由だけで決めてしまうケースは少なくありません。しかし、調査の品質や対応力には会社ごとに違いがあります。
安心して改修工事や解体工事を進めるためには、価格以外にも確認すべきポイントがあります。まずは、多くの法人担当者が見落としやすい基本事項を解説します。
見積書の「一式表記」に注意する
もっとも多いトラブルが、見積書に「アスベスト調査一式:〇〇円」としか書かれていないケースです。内訳が曖昧な会社は、現地調査で新しい建材が見つかるたびに検体採取費や分析費を後出しで請求してくる可能性があります。
見積書の段階で基本調査費検体採取費(1箇所あたり)・分析費(定性・定量)が細かく分かれているか確認しましょう。
図面確認だけの調査に注意
過去の設計図面を確認する(書面調査)だけで、現地での目視やサンプリング(建材の採取)を大雑把に済ませてしまう会社には注意が必要です。リフォームを繰り返している建物の場合、古い壁やタイルの裏側からアスベストが含まれた隠蔽建材が出てくる場合があります。
現場の多層構造まで見抜くノウハウがある会社を選ばなければ、工事中にアスベストが発覚して着工のストップにつながります。
有資格者が調査を担当するか確認
大気汚染防止法および石綿障害予防規則の改正により、現在は法律で定められた有資格者しか事前調査ができません。名職や見積書に建築物石綿含有建材調査者(一般・特定)の資格が明記されているか必ず確認しましょう。
分析体制と納期を確認する
調査会社が自社で分析室を持たず、採取した検体をすべて外部の機関に丸投げしている場合、分析結果が出るまでに2週間〜3週間近くかかるときがあります。
解体工事の着工スケジュールから逆算し、自社分析によるスピード対応(数日〜1週間程度)が可能かどうかは、工期を守るために非常に重要です。
電子報告に対応しているか確認する
一定規模以上の工事では、調査結果を石綿事前調査結果報告システムを使って行政(労働基準監督署や自治体)へ電子報告することが義務付けられています。
この報告手続きの代行まで見積もりやサービスに含まれているかを確認しましょう。調査報告書を渡されて終わりでは、慣れない法人の担当者が自力でシステム入力を行うため、多大な事務負担がかかります。
信頼できるアスベスト調査会社を選ぶコツ
アスベスト調査会社を選ぶ際は、価格だけでなく、対応力や説明のわかりやすさも重要です。問い合わせ時の受け答えや提案内容には、会社の姿勢が表れます。
最後に、後悔しないために確認しておきたいポイントを解説します。
担当者の対応や説明のわかりやすさを確認する
問い合わせ時の対応は、会社の姿勢を判断する重要なポイントです。質問に対して丁寧に回答し、専門用語をかみ砕いて説明してくれる会社であれば、安心して相談できます。
また、メールや電話のレスポンスが早く、工事内容に応じた提案をしてくれるかどうかも確認しましょう。担当者との円滑なコミュニケーションは、調査から工事完了までをスムーズに進めることにつながります。
実績やサポート体制も比較する
アスベスト調査会社を選ぶ際は、有資格者の在籍状況や法人向けの調査実績に加え、調査後のサポート体制も確認しましょう。報告書の内容に関する相談や行政への手続きについて質問できる会社であれば、初めて依頼する場合でも安心です。
アスベスト調査会社選びで起こりやすいトラブル
アスベスト調査会社の選び方を誤ると、調査後に思わぬトラブルが発生する場合があります。追加費用の請求や工期の遅延は、事業計画にも影響を及ぼしかねません。ここでは、実際によくあるトラブルと、原因について解説します。
調査漏れによる追加費用が発生する
建材の調査範囲が充分でない場合、工事中に新たなアスベスト含有建材が見つかる可能性があります。結果として、追加調査や工事の中断が必要となり、想定以上の費用や工期がかかる可能性があります。
契約前には、どこまで調査対象に含まれるのかを確認し、調査範囲が明確に示されているアスベスト調査会社を選ぶことが大切です。
法令や工事スケジュールへの影響に注意する
アスベスト調査は、工事開始前に適切な時期に実施するのが重要です。調査や報告書の作成が予定より遅れると、改修工事や解体工事の着工時期に影響する場合があります。
余裕を持ったスケジュールを提案できるアスベスト調査会社へ依頼すると、工事全体を円滑に進めやすくなります。納期日もしっかりと確認しましょう。
まとめ
本記事では、アスベスト調査会社選びで後悔しやすい5つの盲点を紹介しました。アスベスト調査会社選びの際は、費用が安いから・対応が早いからといった理由だけで決めてしまうと、後から追加費用や再調査などのトラブルにつながる可能性があります。調査後に後悔しないためにも、有資格者の在籍状況や調査実績、見積書の内容、報告書の品質、担当者の対応などを総合的に確認し判断しましょう。また、複数社から見積もりを取得し、それぞれの調査内容やサポート体制を比較すると、自社に適したアスベスト調査会社を選びやすくなります。改修工事や解体工事を円滑に進めるためにも、信頼できるパートナーを慎重に選び、安心して調査を任せられる体制を整えましょう。
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引用元:https://northk.jp/lp/