「費用が安いから」という理由だけでアスベスト調査会社を選ぶと、調査内容が不充分で後々トラブルになるケースが少なくありません。アスベストは健康被害に直結する危険な物質です。本記事では、アスベスト調査を依頼するにあたって、信頼できる会社を見極めるための正しい選び方をわかりやすく解説します。
目次
アスベスト調査とはなに?
アスベスト(石綿)は耐熱性・耐久性に優れていることから、1970〜80年代を中心に建材として広く使用されていました。しかしながら、吸い込むと肺がんや中皮腫などの深刻な健康被害を引き起こすことが判明し、2006年に製造および使用が全面禁止されています。
ここからは、アスベスト調査とはなにかをわかりやすく解説します。
アスベスト調査が義務化された背景
大気汚染防止法や石綿障害予防規則の改正により、一定規模以上の建築物を解体・改修する際には、工事着手前にアスベストの事前調査と結果の報告が法律で義務付けられています。調査を怠ったり、不正確な調査を行った場合は法律違反となるだけではなく、作業員や周辺住民への健康被害につながる深刻なリスクもあります。
調査の流れと期間の目安
アスベスト調査は「書面調査→現地調査→試料採取→分析→報告書作成」という流れで進みます。分析結果が出るまでには一般的に10日〜2週間程度要するため、工事スケジュールに影響しないように余裕をもって依頼しましょう。
調査価格で選んで起きたトラブル事例
費用の安さだけを基準に調査会社を選んだことで、トラブルにつながったケースが増えています。よくある事例としては「調査内容が曖昧で報告書の信頼性に不安が残った」「アスベストの見落としが工事後に発覚した」「資格をたない担当者が調査を行っていた」などが挙げられます。
極端に調査価格が安すぎる場合に、注意が必要な理由と悪徳業者を見抜くためのポイントをみていきましょう。
安すぎる見積もりには要注意
適正価格を大幅に下回る見積もりを提示する会社は、調査の質を落としている可能性があります。調査箇所を減らす、資格をもたないスタッフが担当するなど、見えないところでコストを削減しているケースもあります。
費用の安さに飛びつく前に、調査価格の内訳をしっかり確認することが重要です。
悪質業者を見抜くための3つのチェックポイント
悪質な調査会社には共通したポイントがあります。ひとつ目は見積もりの内訳が不明確な点です。
調査箇所や作業内容が曖昧なまま金額だけが提示される場合は注意しましょう。2つ目は資格保有者の名前や人数を開示しないことです。
信頼できる会社であれば、有資格者の情報をウェブサイトや資料に明記しています。3つ目は報告書のサンプル提示がないことです。
調査報告書は行政への提出書類にもなるため、正確かつ詳細な内容が求められます。依頼前にサンプルを確認させてもらうことで、会社の信頼性を判断する材料になります。
信頼できるアスベスト調査会社を選ぶ4つのポイント
アスベスト調査会社を選ぶ際には、費用以外の視点でしっかり判断しましょう。ここでは調査会社が信頼できるかをチェックする際に確認する内容のなかから、とくに重要な4つのポイントをご紹介します。
有資格者が在籍しているか
アスベスト調査は、有資格者による実施が法律で定められています。特定建築物石綿含有建材調査者や認定アスベスト診断士、石綿分析技術評価事業認定技術者などの資格をもつ専門家が在籍しているかどうかを必ず確認しましょう。
有資格者の在籍数が多い会社ほど、スピーディーかつ正確な対応が期待できます。
経験・実績が豊富か
調査会社のウェブサイトには、これまでの施工実績や対応件数が掲載されている場合が多くあります。官公庁や大規模施設の実績がある会社は、それだけ高い技術力と信頼性をもつ証です。
実績豊富な会社を選ぶことで、安心して調査を任せられます。
調査から報告書作成まで一貫対応できるか
書面調査・現地調査・試料採取・分析・報告書作成までをワンストップで対応できる会社を選ぶと、窓口がひとつにまとまり、スムーズに手続きを進められます。一部を外注している会社では、対応が遅くなったり、情報の連携に漏れが生じるリスクもあります。
納期と対応エリアを確認する
とくに北海道のような広大なエリアでは、物理的な距離が対応スピードに大きく影響します。依頼先が調査物件の近くに事業所をもっているか、短納期に対応できるかを事前に確認しておくことが、工事スケジュールを守るうえで重要なポイントです。
まとめ
本記事では、アスベスト調査会社の選び方を解説しました。アスベストは健康被害に直結する危険な物質であり、調査の質が低ければ法律違反になるだけではなく、作業員や周辺住民の安全にも深刻な影響をおよぼします。悪質な業者を避けるためには、見積もり内訳の明確さや有資格者の情報開示、報告書のサンプル提示の3つのポイントが大切です。また、信頼できる会社を選ぶうえでは、有資格者の在籍数や豊富な施工実績、ワンストップ対応、納期および対応エリアの4つのポイントをしっかり確認しましょう。費用の安さに飛びつくのではなく、調査内容の質と費用のバランスを見極めることが、結果的にもっともコストパフォーマンスの高い選択につながります。解体・改修工事をスムーズかつ安全に進めるためにも、アスベスト調査会社は慎重に選びましょう。
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引用元:https://northk.jp/lp/