建物や工作物の解体等の作業を実施する時には、必ずアスベスト使用の有無を調査しなければなりません。つまり、建物解体の際には、アスベストの知識や調査が実施できる方が必要となってくるということになります。今回は、そんなアスベストの分析や品質実験を行っている北海道環境科学技術センターの特徴について、詳しく解説します。
目次
建材から空気中のアスベストまで分析
今回紹介していく北海道環境科学技術センターは、札幌市北区に会社を構えており、高精度機器・高度技術をもって、正確な測定分析値を提供するという理念のもと、さまざまな分野での測定や試験を実施しています。
そんな北海道環境科学技術センターでは、建材から空気中のアスベストまで分析が可能となっているというのも大きな特徴です。そもそもアスベストというのは、不燃性や耐熱性に優れていることから、長い間建材などに利用されてきました。
しかし、平成18年から法改正によりアスベストを0.1%以上含んだ状態の製造や使用が禁止されたのです。そのため、これまでに建てられた建物には、アスベストが含まれているため、解体する際にはその都度、調査や分析が必要となります。
下記では、そんなアスベストに対して、北海道環境科学技術センターが実施している調査や分析を紹介します。
建材アスベスト
建材アスベストでは、アスベストの有無を判断するための定性分析と、その含有了を調べるための定量分析を実施します。こちらは、きちんと公定法にのっとり実施しているので、安心といえるでしょう。
さらに、北海道環境科学技術センターでは、これまでに豊富な調査実績を持つ有資格者が改正法に適合した調査プランを提供しているので、信頼性も抜群です。
気中アスベスト
気中アスベストは、ろ紙上に捕集しながら各種法令に基づき、気中アスベストの濃度分析を実施しています。
充実の測定機器
北海道環境科学技術センターでは、測定機器が充実しているため、幅広い測定が可能となっているのも大きな特徴となっています。下記では、そんな数多くある測定機器の中でも、主要の測定機器について、解説します。
実体顕微鏡
こちらの実体顕微鏡は、100~400倍で観察して、建材中の繊維束をチェックします。確認された繊維は、偏光顕微鏡により定性・定量分析を実施します。
偏光顕微鏡
偏光顕微鏡は、主に建材中のアスベスト測定に用いるのが特徴です。こちらは、鉱物が偏光に対し特有の光学的性質を示すことをうまく活用しながら定性・定量分析を実施します。
簡易型走査電子顕微鏡
こちらの簡易型走査電子顕微鏡は、光学顕微鏡よりも高倍率で観察可能なのが特徴であり、0.1μm以下の細かい繊維幅のアスベストが確認できる顕微鏡です。
アスベスト以外の分析実績も豊富
北海道環境科学技術センターでは、アスベスト以外の分析実績も豊富であり、さまざまな業務内容を展開しています。下記で、そんな幅広い業務について、詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
大気・室内空気・作業環境
こちらでは、排ガス測定や悪臭測定、騒音・振動測定などを実施しています。排ガス測定では、これまでに培った技術やノウハウを活用し、状況に応じて最適な手段を提案しています。
また、騒音・振動測定では、対象の区域や時間の区分に応じて規制基準等を満たしているかを測定・評価していき、各自治体より環境基本法に基づく業務についても受託しているので、気になる方は気軽に相談してみましょう。
水質・土壌
水質・土壌部門では、水質分析や土壌分析を実施します。水質分析では、排水や河川水、地下水などを正確に分析しているのがポイントです。また、検体の有害物質などの濃度に応じて、最適な分析方法を選択してくれるので安心です。
そして、土壌分析では、土壌汚染対策法や底質調査方法などに基づき、土壌等の分析を総合的に判断しながら実施します。分析の際には、調査の目的に合わせて、法で定められている溶出試験と含有試験という分析方法を用います。
品質試験
こちらの品質試験では、石油類やバイオディーゼル燃料等の分析を実施しています。それぞれ各JISや強制規格等に対応しながら、正確な測定値を提供します。
廃棄物
こちらの廃棄物分野では、産業廃棄物分析や絶縁油中の微量PCB分析、塗膜中の鉛・クロム・PCB含有量分析等を実施します。
そもそも産業廃棄物などの埋め立て処分や海洋投入処分は、事前に分析を実施して、基準を満たしているかチェックしなければなりません。そういったチェックも、北海道環境科学技術センターでは適切な分析方法に基づき結果を提供してくれます。
まとめ
今回は、北海道環境科学技術センターの特徴などを中心に解説しました。上記でも説明したとおり、アスベストが含まれている建材は知識を持った専門家が解体を行わなければなりません。その点、北海道環境科学技術センターなら、豊富な知識を持った専門家と測定機器が揃っているので安心といえます。ホームページをチェックすると、分析依頼などの問い合わせが可能となっているので、調査や分析を依頼したい方は、ぜひ気軽に連絡してみましょう。
北海道環境科学技術センターの基本情報
法人名 | 一般財団法人北海道環境科学技術センター |
住所 | 〒001-0024 札幌市北区北24条西14丁目8番5号 |
電話番号 | 011-758-1161 |
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ノース環境
引用元:https://northk.jp/実績アスベスト分析
約5,000検体アスベスト事前調査
約500件技術者のアスベスト
調査経験年数 約20年保有資格認定アスベスト診断士,建築物石綿含有建材調査者,石綿分析技術評価事業認定技術者,技術士(環境部門),一級建築士,環境計量士(濃度),作業環境測定士,一級建築施工管理技士,一級管工事施工管理技士