アスベストの種類とは?建物のどの箇所に使われていることが多い?

公開日:2025/06/15
アスベストの種類とは?建物のどの箇所に使われていることが多い?

一口にアスベストといっても、さまざまな種類があります。種類によって有害性が異なるので、アスベストの検査・除去を検討している場合は、知っておくとよいでしょう。本記事では、アスベストの特徴・種類・使用されていることが多い箇所について詳しく解説します。古い建物の解体を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

アスベストの特徴

アスベストは、天然の繊維状けい酸塩鉱物で、別名「せきめん」や「いしわた」とも呼ばれています。昭和50年までは、ビルなどの建物の内装に保温断熱の目的でアスベストを吹き付ける作業が行われており、その後も他の用途で使用されていました。

しかし、現在では原則として使用と製造が禁止されています。アスベストの繊維を大量に吸い込むことで、じん肺や悪性中皮腫、肺がんなどを引き起こす可能性があるため、人体に対して有害であることがわかっています。

アスベストは、引っ張り耐久性や絶縁性、耐熱性、耐腐食性、耐摩耗性、耐薬品性、親和性など、非常に優れた特性を持っており、これらが建材としての利点となっていました。また、コストが安価であることも特徴の一つです。これにより、建物の内装に非常に効果的に利用されていました。

しかし、その繊維が非常に細かく、空気中に浮遊しやすいため、吸入されやすいという危険性があります。

アスベストの種類

アスベストは、大きく「蛇紋石族」と「角閃石族」に分類され、それぞれが異なる種類の石綿を含んでいます。アスベストの主な6種類は以下の通りです。

クリソタイル(白石綿)(蛇紋石族)

クリソタイルは、世界で使用されるアスベストの約90%を占める最も一般的な種類です。カナダで生産され、蛇紋岩を構成する主要な鉱物の一つです。

このアスベストは、約500℃まで耐える耐熱性があり、引っ張り強度が非常に高い特性を持っていますが、耐薬品性では他の種類に比べて劣ります。主に建材として使用され、断熱材や防火材として広く利用されていました。

クロシドライト(青石綿)(角閃石族)

クロシドライトは、アスベストの中でも特に毒性が強いとされ、建物の内装やセメント高圧管などに使用されていました。特徴的な青色を持つこのアスベストは、非常に危険で、吸入することによって健康リスクが高まります。現在は使用が禁止されていますが、過去にはその強力な耐熱性と絶縁性が評価され、さまざまな用途で利用されていました。

アモサイト(茶石綿)(角閃石族)

アモサイトは、桃色をしたアスベストで、主に建物の断熱保温材として使用されていました。建築現場では、効果的な断熱材として重宝され、吹き付け作業などでよく使われていました。しかし、その健康への影響が明らかになったため、現在では使用が規制されています。

アンソフィライト石綿(角閃石族)

アンソフィライトは、アスベストの中でも耐薬品性が最も優れた種類として知られています。この種類は熊本県の鉱山で採取されており、2004年以降は生産や使用が禁止されています。

耐薬品性に優れることから、化学工業や工業機械などでの利用が期待されていましたが、健康リスクが指摘されたことから、規制が強化されました。

トレモライト石綿(角閃石族)

トレモライトは、タルクや蛭石(ひるいし)などの不純物として自然に存在することが多いアスベストです。この石綿は、日本ではあまり使用されていませんが、過去には建材や耐火材として使用されていました。

2004年以降、生産と使用は完全に禁止されており、健康リスクを回避するために規制が強化されています。

アクチノライト石綿(角閃石族)

アクチノライトも、トレモライトと同様に、タルクや蛭石などの不純物として自然に含まれていることが多いアスベストです。日本ではあまり使用されていませんが、その強力な絶縁性や耐熱性が評価されていました。しかし、こちらも2004年以降は生産・使用が禁止されています。

アスベストが使用されていることが多い箇所

アスベストは、昭和50年まで保温断熱の目的で、ビルなどの建物の内装に広く使用されていました。具体的には、断熱材や石膏ボード、壁、屋根、天井などに使用されていたほか、昭和50年以降も断熱材や保温材、防音材、ストレート材などに少量が使われていました。

このような背景もあり、古い建物にはアスベストが残っていることがあります。とくに屋根や天井、壁にアスベストが残っているケースが多いです。

まとめ

アスベストはその優れた耐熱性や絶縁性、耐薬品性が評価され、昭和50年まで建物の断熱材や石膏ボード、屋根、天井などに広く使用されていました。現在はその健康リスクが明らかになり、使用が禁止されていますが、古い建物には依然としてアスベストが残っていることがあります。アスベストには「クリソタイル(白石綿)」や「クロシドライト(青石綿)」など、種類ごとに特性や有害性が異なります。とくにクロシドライトやアモサイトは強い毒性を持ち、健康被害のリスクが高いため、取り扱いには十分に注意しましょう。アスベストを含む建材の検査・除去は重要で、安全対策を講じることが不可欠です。本記事が、古い建物の解体を予定している人や、アスベストに関して詳しく知らない人の参考になれば幸いです。

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