アスベストは、戦後~2006年までに建てられた住宅やビルに含まれている可能性が高いです。そのため、建築物を解体・改修する際はアスベストの事前調査が義務付けられています。アスベストを吸収すると健康被害を及ぼすこともあるので、必ず事前調査を依頼してください。そこで本記事では、札幌市のアスベスト調査会社を3社ご紹介します。
ノース環境
ノース環境の基本情報
会社名 | 株式会社ノース環境 |
住所 | 〒001-0031 札幌市北区北31条西3丁目2-6 |
MAP | |
電話番号 | 011-374-8181 |
1つ目に紹介するのは令和4年創業のノース環境です。
ノース環境の特徴
ノース環境は、北海道の札幌市と帯広市に事務所をかまえる環境保全に特化した会社です。アスベスト調査以外にも、環境影響調査や建築物有害物質調査といった環境改善に向けた活動に従事しています。
昨今では世界中で地球温暖化や大気・水質汚染などが問題視されている中で、次世代に美しい地球環境を残すことをテーマにサービス向上に努めています。またアスベスト診断士や一般建築物石綿含有建材調査者などの資格保有者が複数在籍しているのも特徴です。
豊富な経験からニーズにあった提案をし、柔軟な対応力で調査・分析をしていきます。最短2日で分析結果を納品可能なので、気軽に相談してください。
アスベスト調査の流れ
ノース環境は、100%自社直営対応のワンストップサービスなので対応がスムーズです。調査の流れは、図面調査・現地調査→検体採取→分析→報告書作成と進みます。
まずは図面確認と現地調査をし、検体の採取計画を立案します。採取者のばく露や周囲への飛散がないよう安全に配慮したうえで計画を立てるので安心してください。
検体の採取後は実体顕微鏡と偏光顕微鏡を用いてアスベストの有無を分析します。分析結果は報告書にまとめたのち納品となります。
ノース環境が選ばれる理由
技術者のアスベスト調査経験年数が20年を超えるためスピーディーな分析が可能です。分析結果が出るのが早いため、お急ぎの場合でも迅速に対応できるのが強みです。
また「石綿分析技術評価事業」の認定技術者が在籍しているので精度の高い分析ができます。これまでの実績は5,000検体を超え、道内トップ水準の体制が整えられています。
環境リサーチ
環境リサーチの基本情報
会社名 | 株式会社 環境リサーチ |
住所 | 〒062-0922 札幌市豊平区中の島2条9丁目1番1号 |
MAP | |
電話番号 | 011-837-8780 |
つづいては環境リサーチをご紹介します。
環境リサーチの特徴
環境リサーチは昭和47年に創業し、50年以上の歴史を誇るアスベスト調査会社です。半世紀以上の間、適正な分析データの提供を続けており環境保全をとおして人々の暮らしを守っています。
社会貢献・環境保全・技術向上を第一に考え「社会のために行動する」ことを経営理念におき活動しています。お客様満足度が98%を超えていることからも誠実な仕事ぶりがうかがえるでしょう。
またアスベスト調査以外にも、水質分析やばい煙測定、肥料分析などにも対応できるのが特徴です。
環境リサーチが選ばれる理由
環境リサーチが選ばれる理由は、プロフェッショナル集団として技術力に優れているからです。水・大気・アスベスト・土壌など、環境保全に関する専門知識を持った集団なので課題に対して根本から解決できる能力があります。
また社員一人ひとりが新しい知識や技術の習得に向け、日々チャレンジしているのも支持されている理由でしょう。分析においても最新の検査方法や機器を導入しているので迅速でありながら正確な分析ができます。
アスベスト調査が必要な理由
アスベスト材は、熱や摩耗に強いうえに安価に購入できることから、2006年以前に建てられた建築物を中心に多用されてきました。
しかし、空気中に拡散したアスベストが体内に入ることで肺がんや中皮腫などを引き起こすことが分かり、2006年からは使用禁止となりました。2006年までに建てられた住宅やビルなどを解体・改修する際は、アスベストの事前調査が法律で義務化されています。
北海道美建
北海道美建の基本情報
会社名 | 北海道美建株式会社 |
住所 | 〒060-0009 札幌市中央区北9条西18丁目35番地87 スタジオビル2階 |
MAP | |
電話番号 | 011-676-3838 |
最後に紹介するのは北海道美健です。
北海道美建の特徴
北海道美建は、アスベスト調査・ウォータージェット工事・土壌汚染対策など、お客さんのあらゆるニーズに対応できる会社です。確かな分析力で安心・安全な住環境をつくり出せるのが魅力です。
ホームページのお見積りフォームから簡単に問い合わせできるので活用するといいでしょう。工事の内容や調査箇所、物件所在地などを入力するだけで見積り額の算出ができます。またアスベスト分析だけでなく除去工事も請け負ってくれます。
アスベスト調査の流れ
アスベスト工事までの流れは、調査依頼→見積り額の算出→アスベスト含有調査・分析→アスベスト除去工事と進みます。調査・分析では、建物に応じて必要な数の検体を採取しアスベストの有無を判断します。また工事する際は、空気中に飛散しないよう細心の注意をはらい解体するので安全です。
アスベスト工事を依頼する際の注意点
アスベスト工事を依頼する際は分離発注形式を採用するといいでしょう。分離発注形式とは、建設業務は工務店に依頼し、アスベストを含む解体は専門の解体業者に任せるという方法のことです。
同じ業者に建設と解体の両方を依頼することもできますが、それぞれに得意分野が違うため分離発注形式にした方が確実です。また解体業者であればアスベストの扱いに慣れているため万が一のトラブルを未然に回避できます。
アスベスト調査の費用相場は?
アスベスト調査の費用相場
アスベストの調査は、建物の安全性を確保するために重要なプロセスです。特に古い建物やリフォームを考えている場合、アスベストの有無を確認することが求められます。
しかし、調査の費用は気になるところです。アスベスト調査の費用は調査の種類によって異なり、主に図面調査・目視調査・分析調査にわけられます。
図面調査の目安は、2万円から3万円程度です。建物の設計図や構造図をもとにアスベストの使用が予想される部位を特定する方法です。
図面を確認することで、アスベストのリスクが高いエリアを事前に把握し、実際の調査に役立つでしょう。費用は比較的低めで、簡単な調査です。
目視調査の目安は、 2万円から5万円程度です。建物を直接確認し、目に見えるアスベストの兆候を調べる方法です。目視によるチェックの他、簡単なサンプル採取を行うこともあります。
建物の外観や内装を詳細に観察し、アスベストの可能性を評価します。費用は中程度で、調査の範囲や建物の大きさによって変動します。
分析調査の目安は、3万円から6万円程度です。実際にサンプルを採取し、専門のラボで詳細な分析を行う方法です。サンプルは、アスベストが含まれている可能性のある材料から採取され、顕微鏡での検査が行われます。
この調査は、アスベストの存在を確実に確認するため、最も費用が高くなります。建物の規模やサンプルの数に応じて費用が変わります。
これらの調査方法は、それぞれ異なる目的と範囲で実施されるため、費用にも差があります。適切な調査を選ぶことが重要です。
調査費用に影響を与える要因
アスベスト調査の費用は、いくつかの要因によって変動します。これらの要因を理解しておくことで、費用の予算を立てる際に役立ちます。
大きな建物や複雑な構造の建物では、調査の範囲が広くなるため、費用が高くなる傾向があります。特に高層ビルや広大な工場などでは、調査費用が大きくなることがあります。
調査が必要な範囲が広い場合や、複数の部位からサンプルを採取する場合は、費用が増加します。また、より詳細な分析が求められる場合も、費用が高くなることがあります。
調査を依頼する業者によっても費用は異なります。信頼性の高い業者や、経験豊富な専門家に依頼する場合、費用が高くなることがありますが、正確な結果が得られる可能性が高いです。
費用を抑える方法
アスベスト調査の費用を抑えるためには、以下のような方法があります。複数の業者に見積もりを依頼し、費用やサービス内容を比較することで、最適な業者を選べるようになります。
また、図面調査・目視調査・分析調査のどの調査が適切かを判断し、必要以上の調査を避けることで、費用を抑えられるでしょう。
そして繁忙期を避けることで、費用が安くなる場合があります。業者に相談して、最適なタイミングを見計らいましょう。
アスベスト調査報告の流れ
アスベスト調査会社への依頼
アスベスト調査は、建物の解体や改修時に欠かせない手続きです。アスベスト調査の際は、調査資格をもつ専門会社に依頼し、段階を踏んで正確な調査が行われます。
まず、アスベスト調査は専門の会社に依頼することから始まります。アスベストは目に見えないリスクをはらんでいるため、専門的な技術と知識が必要です。
多くの調査会社は公式サイトや電話で依頼を受け付けており、調査にかかる費用や期間も事前に確認できます。建物の規模や調査の範囲によってコストは変わるため、いくつかの会社から見積もりを取るのが一般的です。
書面・図面調査
調査が始まると、まずは建物に関する書類や図面を調べます。建物の設計図、仕様書、建築確認申請書などが対象となります。
これらの書類には、建物がいつ建てられたのか、どのような材料が使われているかが記載されています。アスベストの使用が疑われる場合、特定の材料や場所が注目されます。
とくに、2006年9月1日以降に建設された建物では、アスベストの使用が法律で禁止されているため、書類の内容が調査の大きな手がかりとなります。この日以降に建てられた建物であることが確認できれば、現地調査を行わずに終了する場合もあります。
現地調査
書面や図面だけではアスベストの有無がはっきりしない場合、現地での目視調査が行われます。現地調査では、建物の内外を詳しく確認し、アスベストの疑いがある箇所を特定します。とくに、天井裏や地下部分など、普段目に触れない箇所もしっかり調べます。
アスベストの存在が疑われる場合、サンプルが採取され、専門機関でさらに詳しい分析が行われます。現地調査によって、アスベストが確実に確認できた場合は、サンプルの採取を省略し、次の段階に進むこともあります。
分析調査
現地調査で採取したサンプルは、専門の検査機関で「定性分析」と「定量分析」の2つの方法で調査されます。まず「定性分析」が行われ、サンプル中にアスベストが含まれているかどうかを調べます。
この分析では、アスベストが0.1重量%を超えて含まれているかが判断基準となります。使用される方法には、偏光顕微鏡やX線回折装置などを用いる国内規格「JIS A 1481」があります。
必要に応じて「定量分析」も行われます。定量分析では、アスベストの含有率が具体的に何パーセントかを測定しますが、通常の工事であれば定性分析のみで完了することが多いです。分析結果に基づいて、建物の安全性や対策が検討されます。
報告書作成
すべての調査が終了すると、最終的に報告書が作成されます。この報告書には、調査の内容や結果、アスベストの有無が記載されており、労働基準監督署や自治体に提出します。
提出方法は、国の電子システム「石綿事前調査結果報告システム」を利用するのが一般的です。このシステムを使えば、オンライン上で報告書を提出できるため、手続きがスムーズに進められます。
電子システムを利用するには、事前に「GビズID」を取得しておく必要があります。IDが取得できていれば、システムにログインして報告書を提出するだけです。利用方法や操作手順については、公式のマニュアルを参考にするとよいでしょう。
また、システムを利用すれば労働基準監督署と自治体の両方に同時に報告することが可能です。万が一、システムの利用が難しい場合は、紙での提出も認められています。その際は、環境省のサイトから必要な書式をダウンロードし、記入後に郵送で提出することができます。
このように、アスベスト調査には書類の確認から現地調査、分析、そして報告書の提出まで多くの工程が含まれます。各ステップで専門知識が必要となるため、信頼できる調査会社に依頼することが非常に重要です。
まとめ
本記事では、札幌市でおすすめのアスベスト調査会社を紹介してきました。ノース環境・環境リサーチ・北海道美建は、豊富な実績と高い技術力で環境保全に努めている会社です。アスベスト材は、2006年以前に建てられた建築物に使われている可能性が高いため、解体・改修前に事前調査が義務付けられています。アスベストを吸収すると肺がんや中皮腫を発症させるリスクがあるため、必ず調査・分析依頼をしてください。今回お伝えした3社とも電話または、メールから問い合わせできるので気軽に相談するといいでしょう。
北海道内のアスベスト調査・分析は地元の専門業者へ依頼しよう
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