アスベストのレベルは、その発じん性や危険性を示す指標です。レベルごとに必要な除去作業や対策が異なります。今回の記事では、各レベルの特徴や危険性について詳しく解説します。さらに、アスベスト除去の重要性や適切な対処法についても掘り下げていきますので、ぜひご覧ください。
目次
アスベストが危険視されている理由
アスベストは、利便性から建築や産業分野で長年にわたって広く使用されてきました。しかし近年では、健康への深刻な影響が明らかになり、危険性が広く認識されるようになったのです。以下では、アスベストがなぜ危険視されているのかについて解説しましょう。
健康被害のリスク
アスベストは微細な繊維から成り立っており、繊維が吸入されると肺に深刻な損傷を与える可能性があります。繊維が肺に深刻な損傷を与え、肺がんや石綿肺、中皮腫といった疾患が引き起こされるリスクが高まるのです。
とくに、アスベストに曝露された労働者や建設作業員などは、影響を受けやすい傾向があります。
長期的な影響
アスベストに曝露(ばくろ)された場合、健康被害が発現するまでには数十年におよぶ潜伏期間があります。結果として、被曝した後にすぐに健康被害が現れるわけではなく、患者はしばしば病気が進行してから初めて影響を実感します。
このような長期的な影響のため、アスベストの危険性は一層深刻視されているのです。
環境への影響
アスベストは取り扱いや処分において環境にも悪影響をおよぼします。アスベストが含まれた建材や製品が破損したり、解体されたりすると、微細な繊維が空気中に放出され、周囲の環境に拡散するのです。
周囲の環境に拡散すると、周辺地域の住民や作業員がアスベストを吸引するリスクが生じ、健康被害が広がる可能性があります。
アスベストのレベルごとの違い
アスベスト、あるいは石綿は、特性から建築や産業において広く使用されてきました。しかし、健康への影響が明らかになるにつれ、取り扱いには慎重さが求められるようになったのです。アスベストは発じん性に応じて3つのレベルに分類され、それぞれ異なる危険度と除去作業の手法が求められます。
アスベストレベル1(発じん性が著しく高い)
アスベストレベル1は、発じん性が非常に高く、もっとも危険性が高いとされています。主に石綿含有吹付け材がアスベストレベル1に該当し、特徴は綿状で柔らかく、表面に深さ数センチの凹凸があることです。
レベル1の除去作業では、工事計画届や特定粉じん排出等作業届出書が必要であり、全面形呼吸用保護具の着用と作業場所の隔離が必須とされています。
アスベストレベル2(発じん性が高い)
アスベストレベル2は、発じん性が高く危険性の高いものとされます。柱や梁(はり)の耐火被覆材や断熱材、保温材がアスベストレベル2に該当し、掻き落としや切断、破砕によって除去されるのです。作業時には同様に保護具の着用と作業場所の養生が必要になります。
アスベストレベル3(発じん性が比較的低い)
アスベストレベル3は、発じん性や危険性が比較的低いものです。スレートや石膏ボードの板形状の建材や石綿セメント管がアスベストレベル3に当たります。作業時には全面形呼吸用保護具の着用と作業場所の養生が求められますが、レベル1やレベル2と比べると安全性が高いとされるのです。
アスベストの除去費用はレベルで変わる?
アスベストの除去には、レベルによって大幅な費用の差が生じる場合があります。アスベストは危険性から、適切な除去作業が必要とされる一方で、作業内容や必要な対策は、除去すべきアスベストのレベルによって異なるのです。ここでは、各レベルごとの除去費用について見ていきましょう。
レベル1の除去費用
レベル1のアスベストは、もっとも高い危険性をもっています。このレベルのアスベスト除去は、非常に専門的な技術が必要であり、作業現場の厳格な安全基準も求められるのです。そのため、除去費用は高額になる傾向があります。一般的に、1平方メートルあたりの費用は1万5,000円から8万5,000円ほどです。
レベル2の除去費用
レベル2のアスベストは、レベル1に比べて危険性がやや低いですが、依然として高い技術と慎重な対策が必要です。除去作業は専門的な知識と設備が必要であり、費用もそれに応じてかかります。一般的に、1平方メートルあたりの費用は1万円から6万円程ほどです。
レベル3の除去費用
レベル3のアスベストは、比較的低い危険性をもっています。除去作業の難易度が低いため、費用もそれほど高額ではありません。一般的に、1平方メートルあたりの費用は3,000円から1万円ほどです。
まとめ
アスベストが危険視される理由は、健康被害が深刻であるためです。アスベストは肺がんや石綿肺などの重篤な疾患の原因となり、長期間の曝露が問題視されています。さらに、アスベストの除去にはレベルごとの違いがあり、作業の難易度や必要な対策が異なるのです。
このため、除去作業の費用もレベルによって大きく変動します。アスベストのレベルごとの除去費用の差異を理解し、適切な対策と予算の確保が重要です。安全かつ効果的な除去作業を行うためには、専門家との綿密な打ち合わせと計画が欠かせません。
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引用元:https://northk.jp/lp/
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